グレイヴ・エンカウンターズ

POV形式のホラームービー。
ソリッド、クリーチャー、スーパーナチュラルのいずれかと問われれば、この映画はスーパーナチュラルなホラー映画だと言えましょう。アメリカのホラーにしては日本人の好みに合いそうです。
観終わった後には「まぁこんなもんだよね」という感想しか浮かばなかったのですが、基本的にフォーマットが決められているホラームービーで革命的な何かを求めてはいけないのです。
あんまりな出来だと、「この映画を観た数十分はいったいなんだったんだ…」と後悔しか残らないですからね…。


そういえば同じPOVホラーのアメリカリメイク版のREC2は本当にひどかったですね。
こちらはゾンビ物ではあったのですが、RECという映画がヒットした理由をまるごと削除してさらにうんこと生ゴミをぶちこんでことこと煮込んだような酷さでしたからね…。
なぜPOV形式を排したのかまったくもって理解に苦しみます。
せっかく空港というシチュエーションとRECという題材なのだから、せめてフライトレコーダーや空港の監視カメラ、乗客のスマートフォンの映像などを編集した内容にしていれば一味も二味も違った内容になったでしょうに。
あ、これグレイヴ・エンカウンターズまったく関係ない話ですね。


ともあれ、外国のホラーのオチが頭の狂った医者か頭のおかしい狂信者ばかりなのはご愛嬌といったところでしょう。
積極的に観ていくよう薦められるほどでもないけれど、観てガッカリするようでもない、そんなある意味”王道な”ホラー映画でした。