劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 始まりの物語/永遠の物語 【2回目】

劇場版の叛逆の物語を観てから、また観たのでちょっと書いてく。叛逆の物語を観たことで新しい視点が吹き込まれ今までとはちょっと違ったように考えられたので。


まどか☆マギカで自分に一番近い考えのキャラクターは何を置いてもまどかだったわけで、今までの僕は過剰にまどかへ感情移入しすぎていたと気がついたのですよ。人によって作品の見方は様々だけれど、主人公に感情移入させるのが最もポピュラーだと思うし、その点では誰しもがこうありたいと願うような清く正しく心優しい理想像としてのまどかはドハマりで、自分もその罠にまんまとあまっていたわけですね。一年前の感想を見返すと本当によくわかる。君、まどかにのめり込みすぎだよ。
で、まどか☆マギカのお話を冷静に振り返ってみると、あれ全然ハッピーエンドなんかじゃない。救いはあるけれどハッピーじゃない。魔法少女の憎しみと悲しみを生まれる前から消し去りたいっつってまどかの犠牲におんぶでだっこになっただけで、特にほむらの想いなんてまるで遂げられてない。まどかの想いが遂げられただけでそこにまた悲しみが生まれてる。まどかに感情移入しすぎるあまり、まどかが想いを遂げて自分も同じような気分になって勝手にハッピーエンドだと思い込んでた。冷静さ足りなさ過ぎな。
でもそう思えるのも叛逆の物語を観たからであって、たぶんそれがなかったら僕の中ではまどか☆マギカはハッピーエンドのお話だったといつまでも変わらずに想い続けていたはず。そうなってしまうほどに、まどかには僕を取り憑かせる魅力があった。今こそもう一度思う、この少女たちの悲しいお話はまどかの優しすぎる優しさが招いてしまったのだと。


後日もう一度叛逆の物語を観に行くので、叛逆の物語についてはその時に書こう。