ストライクウィッチーズ 劇場版

みんな大好きなストライクウィッチーズの劇場作品です。
ストライクウィッチーズファンを自称していながら色々と立てこんでいて劇場まで足を運べなかったので、今回の映像ディスクで初見となります。


内容はといえば、女の子のシーンでは4割方は股間から映る相変わらずのブレないところや、迫力のある空戦シーンはTVアニメシリーズそのまま、いや、それ以上の素晴らしい出来になっています。この作品ではおっぱいよりも股間です、おっぱいは芳佳ちゃんのものです。はい。
それにしても、501のそれぞれのウィッチの魅力がうまく描かれています。
リーネちゃん本当にいいお嫁さんになれるよ。もう嫁にするならリーネちゃん一択だよね。突かれて帰ってきても、リーネちゃんの笑顔とおいしいご飯だけで一日の疲れも吹き飛ぶってもんですよ。芳佳と一緒に寝てる時、相変わらずおっぱいにくっついてる芳佳を見て、リーネちゃんのおっぱいってマジですごいなって真面目な顔して考えてました。
クロステルマン家ってすごかったんだね…今まで馬鹿にしててごめんよペリーヌ…。自分の屋敷の復旧よりも領民の生活を第一にして、戦災孤児を引き取るなんて聖人みたいなことしていても、全然驚かなかったよ。だって、テレビシリーズの時からなんのかんのと厳しい言葉が口をついて出てきてしまうけど、ペリーヌが誰よりも優しいことを我々はわかってるから。
ルッキーニとシャーリーが相変わらずバカやってると、こっちまで笑顔になる不思議よね。個人的にはこの二人がいてこその501だと思うくらい、そのエネルギーにはみんな何かしら受け取るものがあるんじゃないかな。ルッキーニはテレビシリーズ第二期の「私のロマーニャ」で見せた母国に対する愛情と誇りを知っているから、劇中のロマーニャ遭遇戦での真剣な表情の愛おしさな。シャーリーは男前で、彼氏にするならシャーリーがいいな。きっと毎日が明るく楽しくなるよね。
バルクホルン少佐とエーリカの名コンビの空戦シーンだけで白いご飯を丼でいただけちゃうね。エーリカちゃんなんて徒手空拳(+チョコレート一片)でネウロイを撃破してしまうのですから、さすが501…いや、カールスラントのスーパーエースです。いつもながら、彼女の浅葱色のズボンには目が釘な僕です。エーリカマジ天使です。そして堅物なバルクホルン少佐の、芳佳にしろエーリカにしろ感情に正直で突っ走っていくタイプなのを相手にしてる時のなぜか生き生きとした感じ、本当に素敵です。小一時間説教くらいたいです。
サーニャとエイラは…ハイデマリーさんにお株を奪われてなんか空気だったけど…。
他の統合戦闘航空団もゲスト出演で見られて嬉しかったです。


さて、この劇場作品での新キャラクター服部静香ちゃん、ことあるごとに軍規を破り過ぎると怒ってるのは、TVアニメ第二期を観ていた私達観客のようであります。目の前に困ってる人がいれば助けずにはいられない芳佳に辟易しやや失望しながらも、芳佳の守りたくて一生懸命な姿に周りも力をもらうそんな様を見て、彼女も大切なものを守るために空へ向かう…となるお話なのかと予想していたのですが、飛んでいったのは謎の力で失った魔力を取り戻した芳佳なのでありました。……。
もう少し服部ちゃんをうまく使えなかったのでしょうか?
上でも述べたように、空戦シーンや個々のキャラクターの演出はとても素晴らしかったのです。しかし、テレビシリーズで失ったはずの魔力をほいほいと復活させるのはあんまりではないでしょうか?服部ちゃんはなんのためにあてがわれたのでしょうか?
”ウィッチに不可能はない”。それはわかります。今まで数々の不可能を可能にしてきた彼女たちです。信じる心があれば失われた魔力を復活するのも可能なのでしょう。でも、少なくとも僕にとってそれは納得のいく解決方法ではありませんでした。信じる心、くじけない心、誰かを守りたいと願って戦う芳佳は主人公として適格者であることは疑いようがありません。でも、だからこそ、ここらでそろそろ彼女も休ませてあげてもいいんじゃないかなと思うのです。彼女の強さは、魔力云々なんかではなくて、他の誰かに元気と勇気を与えて奮い立たせるその在り方にあるのではないでしょうか。もし彼女が魔力を失ったままひとりの医学生にとなってうたら、今後の物語に姿を現すことはほとんどなかったでしょう。しかし、彼女がスクリーンに現れなくても、彼女がもたらした勇気と希望は他のウィッチにしっかりと息づいていて、我々はきっとそれを感じることができるはずです。僕は、そんなストライクウィッチーズの物語が、観たかったんです…。


本当に大好きな作品だからこそ、こうして欲しいああして欲しいと思って厳しく言ってしまいますが、本当は彼女たち第501統合戦闘航空団の面々を見れるだけで胸に熱いものがこみ上げてきます。TVアニメの2シーズンに加えて劇場アニメ化までしていただいて、何度も彼女たちの勇姿を目にすることができるなんてファン冥利に尽きます。僕達は本当に幸せなファンです。
エンドロール後にでかでかとでてきた”つづく”の文字、期待してもいいんですよね角川さん!?