ガールズ&パンツァー 第10話 「クラスメイトです!」

記事タイトルとは裏腹に、10話まで観た感想となります。不運なことに総集編を2回挟まざるをえなかったせいで11話と12話が先延ばしになってしまったのですね…。完結したらまたその時に書くとして、とりあえずは現状までの感想をば。


たとえば燃え作品などと言うとガッチガチのロボットアニメなんかが多くて、それはそれで好きなのですがたまにうっとうしくなってしまうこともあって、そんな時に現れたのがこのガルパン。戦車道の試合で燃えて、彼女たちのひたむきさに目頭が熱くなって、ガールズな側面にほっこりできる、そんな欲張りでありながらくどくない作品でとても好きです。何かに似ているような気がするのですが、ガールズ朝ドラという風なのだと気づきました。
そして何が好きかって、西住殿の前向きで腐らなくて誠実なところです。斜に構えた自意識こじらせ主人公がなぜか人望を得ることが多い昨今、やはり人から慕われてそれを力に変えることができるのは、やっぱり西住殿のような真っ直ぐな子であって欲しいと思うのです。また、ライバル校の各面々もねじくれたような人がおらず…ねじくれ…あっ、カチューシャ…ごく一部を除いて真摯な人柄の子ばかりで、これも戦車道という道の競技のおかげなのでしょう。西住殿のお姉さんも、倒すべき相手でありながら妹の身を案じたり実力を認めるような柔軟さを持ち合わせていますし、紳士と礼儀が組み合わさった戦車道って本当に素晴らしいですね!
大洗女子学園の面々の魅力についてはことさらに述べる必要もないでしょう。誰が好きかは人によってマチマチでしょうが、僕は秋山殿ですね。別に今まで友達いなくて始めて出来た仲間なのではしゃいじゃってるところとか、歴女チームと意気投合しちゃう中2ハートとか、そういうところにシンパシーを感じるとかそういうのではなく、とにかく好きだから好きなのです。他にもバレー部チームの気合いのは入り様も好きです。バレー部復興のために戦車道に励む彼女たちは、もっともアレな戦車をあてがわれながらも毎回奮戦し、10話でのバレーの練習風景を見たらちょっと涙がほろりと出てきちゃうくらい一生懸命なんです。頑張れバレー部、マジ頑張れ。


特にピックアップしたい回として、第8話と第9話については少し紙面を割いておきたいです。今更僕がここで言わずとも高評価を得ている回であるのは承知ですが、それでも何かを言いたくなるようなハッとさせられるものがこの回にはありました。
戦車のリアルさには定評のあったらしい(僕自身がミリタリー疎くて実際にリアルなのか判別不可なためにネットの評判より)ガルパンですが、対プラウダ高校戦の雪原の戦いにはぱっと見ただけでもわかる凄さがありました。転輪や軌道が雪を噛んで回るところは、アニメでここまでできるのかと驚きでした。
それに、プラウダ高校の例のコンビが歌うカチューシャの印象深さ。ロシア軍歌っぽさと勇ましさ、なにより雪原のシーンにマッチしてるんですよね。他にも各国をモチーフにした高校があって印象に残る劇伴が多いのもガルパンだったと思います。良かったね、上坂すみれちゃん!


真っ直ぐなヒロインはやっぱり応援したくなるし、こちらも元気をもらえます。やっぱり僕はこういうのが好きなんだなぁと思いました。
いらないお世話かもしれませんが、作品の性質上たくさんの声優さんを起用していて予算を圧迫してないのか心配になってましたが…。延期になったのはそこらへんのアレが原因で予算不足が人手不足につながったとかじゃないですよね…?とにかく、1ファンとして第11話、第12話を楽しみに待つことにします。
パンツァー、フォー!!